社畜バンドマンのうらっかわ

社会人になって完全趣味と割り切ったバンド活動をどう面白くしていくか、どんな風に切り盛りしているかの、活動事情をお届けします。

元ガチプロ思考の社会人バンドマンの承認欲求が満たされる瞬間

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バンドでの成功を諦めて会社員になったものの、
やはり胸の奥深くでは、昔の栄光にすがる自分がいる。
そんな、なんとも言えない気持ちに悩まされることはないでしょうか?

おそらく、過去に夢中になったことがあり、
夢中になった時間が長ければ長いほど、
今の生活とのギャップに、
人知れず寂しさを覚えてしまうのかもしれません。

しかしながら、あの頃の栄光はもう戻ってこない。
ならば、今ある環境で己を満たしていくしかないでしょう!

キーワードは“承認欲求”
こいつを満たせれば、現在の環境でも楽しくなるはずです!

というわけで、
今日は、元ガチガチのプロ志向バンドマンが
会社員になってから「生きててよかたなぁ〜」と思える瞬間、
もとい、承認欲求が満たされる瞬間を
いくつかご紹介したいと思います!

1.契約を取った瞬間/プロジェクトが成功した瞬間

バンドマンのみならず、
会社でなんかしらの成功を収めることは、
誰にとっても満たされる瞬間ですよね。

ただ、バンドマンにとって
その成功がなす意味は、
通常のそれとは少々異なった意味を持つのかもしれません。

バンドマンの多くは、
一般的な学生が通る交友関係とは少し異なった、
独特なコミュニティで生きて来てます。
そのため、会社に入ってから
「話の傾向が違いすぎる」
なんて悩むことも少なくはありません。
ひどい場合は環境に適応できず、
苦労して入った会社を早々に辞めてしまうバンドマンもチラホラ・・・

そんな独特な価値観を持っているバンドマンだからこそ、
一般的な環境で成功を収めるということは、

「自分の考え方でも社会に適応できた」とか
「やっと社会が自分の考えを認めてくれた」など

単純な達成感だけでなく、
承認欲求が満たされたと感じることができるのではないでしょうか?

2.バンド運営で培った知識が活かせたとき

どんな人でも全く未経験の職種に飛び込むというのは
勇気がいるものですよね。
バンドマンにとってもそれは同じことです。

では、そんな不安はどうやったら吹き飛ぶのでしょうか?

「あ、これ、進研〇ミで出た問題だ!」
といった具合に、自身のノウハウと業務とが結び付いた瞬間、
なんだかその仕事を続けられる気持ちにならないでしょうか。

ただ残念なことに、バンドで経験することの多くは
近しい業界に行かない限り、活かせる場が少ないのが事実です。

一般的な社会人が、
「あ、これ、前職でも話題になったやつだ! 前職のつてで、印刷会社を当たってみよう」
となるシチュエーションがあったとしても、
「あ、これ、KA〇AI音楽教室のハイレベルテキストに出た問題だ!
KA〇AIの講師に、伴奏の依頼を出そう!」
なんて状況は99%起こらないですよね。
(その手の業務を扱う企業に就職されたバンドマンの皆さんはおめでとうございます!
きっと天職ですので、ぜひ今後も頑張ってください!)
バンドマンにとって、
就職後に直面することの多くは未知の領域なのかもしれません。

しかし、そんなバンドマンでも、
多くの変わり者たちと触れ合ったり、
自分のバンドを売るために試行錯誤してみたりと、
実は面白い能力が隠されているケースも多く存在します。

たしかに、ちょっと特殊な業界ゆえに、
一般的な業務には尖りすぎて使いにくいかもしれませんが・・・
もし、その能力をビジネスレベルに落とし込むことが出来れば、
自身のノウハウが社会に通用するという自信、
つまり承認欲求を満たす、きっかけになり得るのではないでしょうか。

3.結局は、自分のバンドのライブが盛り上がったとき

所詮、どこまでいってもバンドマンはバンドマンということです。
日常で上手いこと社畜に擬態しようとも、
会社でどれだけの成果を上げようとも、
バンドを通じて手に入れた喜びに勝るものは、ほぼ皆無です。
(あるとすれば、愛娘の入園式くらい)

たとえ趣味で活動しているバンドだったとしても、
お客さんが盛り上がれば嬉しいし、
黄色い声援が湧けば、
退職届でもなんでも書いちゃうくらい満たされます。

「まだ俺も捨てたもんじゃないな! もっかい目指すか!」
ってな具合に。

むしろ、仕事と両立しながら、
少ない時間でライブ構成を仕上げているため、
盛り上がったときの満足感は、
時間をフルに使っていた全盛期を凌駕するのかもしれませんね。

また、皮肉なことに、
趣味と割り切ってからの方が、
邪念が抜けてるのか、いい演奏が出来たりして
結果的に、昔よりも盛り上がったりするんですよね(苦笑)。

まぁ、なんにしても、
趣味バンドマンにとっても、ライブが盛り上がることが一番!
承認欲求がもっとも満たされる瞬間なのではないでしょうか。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

もともとバンドマンという人種は、
プライドの高い生き物です。
自分の音楽を認めて欲しいといった感情。
つまり、承認欲求を常に抱き活動しています。
それが会社に入った程度で、緩和されるはずもありません。

今まで、バンドマンと関わりのなかった方にとっては
ちょっと扱いずらいと感じるかもしれませんが、
めちゃくちゃ大きい挫折をしていたり、
金銭的にDEAD OR ALIVEな生活を送ったことがあったりと、
順風満帆に生きていては、
決して経験できない体験をしている人も多くいます。

もし会社にそういった人がいる場合、
腹を括って彼らの昔話を聞きに行ってはどうでしょうか?
もしかしたら、思いがけない発見ができるかもしれませんよ。