社畜バンドマンのうらっかわ

社会人になって完全趣味と割り切ったバンド活動をどう面白くしていくか、どんな風に切り盛りしているかの、活動事情をお届けします。

社会人バンドありがちなシチュエーション3選!

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高校生バンドといえば、
ギター(♂)とボーカル(♀)が付き合いだして、
他のメンバーがジェラって解散。

大学生バンドといえば、
バンドにのめり込みすぎたメンバーが
単位を落としそうになって、突如の脱退表明。

ガチプロ志向のフリーターバンドといえば、
全員この先の不安感からピリピリしてしまい、
喧嘩が日常茶飯事となり、
自称“音楽性の違い”により解散。

などなど、
どの世代のバンドにも必ずと言っていいほど、
ありがちなシチュエーションというものは存在しますよね。

では、社会人バンドの場合はいかがでしょうか?

「社会に出ているいい大人のバンドにそんなのあるの?」

と思われるかもしれませんが、
そんなことありません!
社会人バンドにだって、ありがちなことはたくさん存在します。
たしかに学生時代と比べると、
ちょっと違うベクトルでの話にはなってくるのですが、
社会人バンドだからこその
“ありがちシチュエーション”がいっぱいあるある!

本日は、そんな社会人バンドだからこそ起こる
ありがちなシチュエーションをいくつか見ていきましょう!

遅刻や練習不足を注意できない

いや、ちゃんと注意しろよ!
と思われるかもしれませんが、
意外とそうもいきません。

もしも、遅刻してきたメンバーが、
前日に朝まで残業していたら?
楽曲のコピーが出来ていないのも、
先週まるまる地方に出張していたら・・・
といった感じで、
同じ社会人だから分かる、
もしかしたら自分の身にも起こるかもしれない状況を
オラオラ言えるわけがありません。

もちろん、日ごろから練習しない人であれば論外ですし、
そういったことが続くのであれば、
「君には仕事とバンドの両立は無理のようだね」
と、悲しいお別れをしなければなりません。

ただ、あくまでも我々は社会人バンドであり、
本業は会社員です。
仕事を優先したことを、誰が責められようものでしょうか。
ましてや趣味でやっているバンドならなおさらです。

それでも納得できないバンドガチ思考の方は、
付き合っている彼女に
「バンドと私、どっちが大事なの?」
と聞かれたときのことを考えてみてください。
必死にやっていることを勝手に天秤にかけられて、
心底嫌な気持ちになりますよね?

とはいえ、やっぱり真面目に練習して、
オンタイムで集合したメンバーはちゃんと偉い!
怒る権利もあるとは思います。
ただ、それを行使してオラオラ責めたり、
あからさまにイライラした雰囲気したりせず、
ブラック企業おつ! 残業代で、リハのあと一杯おごってww」
といった感じで、ネタっぽくしてしまった方が、
両者にとっても楽なのではないでしょうか。

会社の知識をバンドに持ってきたがる

バンドメンバーに営業やマーケターの仕事就いている人が
1人でもいると起こりやすいシチュエーションなのではないかと思います。

たとえば曲決めの体で集まったミューティングの席で、
「このバンドをどうマネタイズしていく?」
と議題がビジネス的なものにすり替わるケースが多々あります。

「で、でたぁ〜、ビジネス横文字www」

と、茶化さないであげてください、彼はまじめです(苦笑)。

他にも、
ライブの集客数や、それに伴う回収率、Twitterの反響数なんかを
エクセルでまとめちゃったりする人も出てきますし、
これは流石に痛いなぁと思ったケースでいうと、
自称“バンドコンサルタント”を名乗り、自分のバンドのみならず
他のバンドの運営方針に口出しをしだす人もいるくらいです。

ロジカルシンキングを持ってバンド活動を行うこと自体は素晴らしいことですし、
ぜひとも現役のプロ志向バンドマンにも身に着けて欲しいスキルです。

ただ、まず間違いなく、
「転職したと思ったら、急にお前www」
と内心で笑われますので、出し方には注意したいところです。

また、最初のうちはギャグとして扱ってもらえますが、
こういった運営体制がずっと続くと、
次第に他のメンバーはげっそりとしていきます。

そりゃそうですよね。
元々、好きな楽曲を演奏するために、
趣味で集まったバンドなんですから。

人によっては、
会社のストレスを発散する手段としてバンド活動を用いている場合もあるわけで、
自身の参加するバンドにビジネス的思考が入り込んでくることを
極端に嫌う人だっています。

まぁ当然といえば当然です。
私だって、楽しみにしていた某お笑い番組
地上波で芸人兼起業家がずっとビジネストークをするのを観て、
耐え切れずにチャンネル変えたなんて記憶もありますし・・・

仕事の知識というのは、
出しどころによっては人に嫌な印象を与えてしまうものです。
雰囲気がぶっ壊れてしまう前に、
一度、バンドメンバーと運営方針を話し合ってみる必要があるかもしれませんね。

実はあまり音楽の話をしない

リハーサルが終わったあと、
バンドマンの多くは、その日の録音を聴いたり、
ミスったところを洗い出したり、
いわゆる反省会を行います。

しかしながら、社会人バンドの場合
リハ終了後、あるいはリハ終了間近になると、
反省会ではなく「今日はどこへ飲み行く?」といった話題が先行します。

また、居酒屋に移動後、なんかしらの反省の話をするかと思えば、
「来月同期の女子が結婚するらしくてさぁ」とか
「今月FGOに4万もぶっこんじゃって」などなど
バンドの話には一切触れません。
それどころか、音楽の話もほぼ出てきません。

学生時代は、一晩中プログレッシブロックのルーツを
熱く語っていたような人も、
今ではおすすめのマッチングアプリの話ばかりします。

楽しいを目的に掲げた趣味のバンドである以上、
反省会をしないのはまだわかるのですが、
音楽の話をしないのは如何なる理由があってのものか・・・

まぁ、結果的には、メンバー同士の近況報告の場にもなっていますし、
なにより、くだらない話をした方がお酒がおいしい!
ホント、これに尽きます。

それに、話の内容はどうあれ、
リハーサル終了後パッと気持ちを切り替えて
楽しく飲みに行ける方が、
時間を有効活用できている気持ちになれるんじゃないでしょうか。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

冒頭にお伝えした通り、
学生バンドのあれこれとは
ベクトルの違うことばかりだったのではないかと思います。

きっとそこには、
“大人の事情”というやつが密接に関わっているんじゃないかと思います。
(かっこよく言ってみたかっただけ)
機会があれば、社会人バンドと大人の事情の関係性も
記事にしてみたいですね。

なにはともあれ、
先述のようなシチュエーションに対面した場合、
大人な対応で、笑顔で乗り切っていただけますと幸いです。